Alteryxの空間情報(Spatial Info)使い方や活用例を紹介

Alteryxの空間情報(Spatial Info)使い方や活用例を紹介

Alteryxのツール「空間情報(Spatial Info)」を解説します。
Clock Icon2024.04.03

Alteryxの「空間情報(Spatial Info)」について、主な使い方や活用例を紹介します。

空間情報とは?

「空間情報」はAlteryxで作成された空間オブジェクトの情報を出力します。
空間オブジェクトとはAlteryxで作成されるポイント・ポリゴン・ラインなどのSpatialObjのデータです。

「空間情報」では以下の情報を出力します。

パーツ数 オブジェクトを構成するパーツの数(ポリラインとポリゴンのみ)
ペアノ鍵 X軸とY軸をマージする1次元配列
ポイント数 オブジェクトを構成する点の数(ポリラインとポリゴンのみ)
中心点:SpatialObj オブジェクトの中心点のSpatialObjデータ
中心点:XY座標フィールド オブジェクトの中心点の経度緯度
境界矩形:XY座標フィールド 空間オブジェクトの外接する矩形(四角形)の4つの座標
境界矩形:ポイント 空間オブジェクトの外接する矩形(四角形)の左上と右下のポイント
境界矩形:ポリゴン 空間オブジェクトの外接する矩形(四角形)のポリゴン
空間オブジェクト型 オブジェクトのタイプ
終端地点:SpatialObj オブジェクトの開始点と終了点
終端地点:XY座標フィールド オブジェクトの開始点と終了点の緯度経度
長さ(キロメートル) オブジェクトの長さ(キロメートル単位)
長さ(マイル) オブジェクトの長さ(マイル)
面積(平方キロメートル) オブジェクトの面積(平方キロメートル単位)
面積(平方マイル) オブジェクトの面積(平方マイル)

空間オブジェクトの中身に限って言うなら、大体のデータは「空間情報」から出力できると思います。

空間情報の使い方

「空間情報」の使い方について解説します。
前提条件として空間オブジェクトの出力になるので、空間オブジェクトを準備する必要があります。

以下のポリゴンの空間オブジェクトを例にして解説します。
20240402_Alteryx_1

基本的には以下のように赤線内のフィールドにあるSpatialObjのデータがあることが前提です。
20240402_Alteryx_2

SpatialObjのデータがあるツールに「空間情報」をつなぎます。
20240402_Alteryx_3

【空間オブジェクトフィールド】でSpatialObjのフィールドを指定し、出力したい情報にチェックを入れます。
20240402_Alteryx_4

チェックを入れた分のデータが出力されます。
20240402_Alteryx_5
20240402_Alteryx_6
20240402_Alteryx_7
20240402_Alteryx_8
20240402_Alteryx_9

空間情報で出力される空間オブジェクト

上記のデータでわかるように「空間情報」から新たに出力される空間オブジェクトがあります。
以下では各空間オブジェクトを可視化した状態を解説します。

中心点(SpatialObj)

空間オブジェクトの重心のポイントを表示します。
20240402_Alteryx_10
20240402_Alteryx_11

境界矩形:ポイント

境界矩形の左上と右下のポイントを表示します。
20240402_Alteryx_12

境界矩形:ポリゴン

境界矩形のポリゴンを表示します。
20240402_Alteryx_14

20240402_Alteryx_15

終端地点:SpatialObj

オブジェクトの開始点と終了点を表示します。
20240402_Alteryx_16
20240402_Alteryx_17

空間情報の活用例

こちらでは実際に「空間情報」を使ってどのようなことができたかの検証記事を紹介します。

Alteryxで作成した空間オブジェクトの面積を「空間情報」を使って算出してます。

まとめ

以上Alteryxの「空間情報(Spatial Info)」について主な使い方や活用例の紹介でした。
Alteryxの空間分析をするなら「空間情報」は絶対必要!?のような気もする。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.